いしゅ

I

いしゅ【意趣】

(1)他人の仕打ちに対する恨み。

「～を晴らす」「～を含む」

(2)心の向かう所。 考え。 意向。 趣向。

「格調高雅， ～卓逸/山月記（敦）」「全く別の～にあらず/保元（上・古活字本）」

(3)意地。 いきがかり。

「～なればと思ひて/著聞 9」

(4)わけ。 理由。

「神妙に～をのべ物の見事に討たんずる/浄瑠璃・堀川波鼓（下）」

(5)「意趣返し」に同じ。

「昨日の～に一番参ろか/浄瑠璃・神霊矢口渡」

II

いしゅ【異種】

種類が異なること。

⇔ 同種

III

いしゅ【異趣】

おもむきが普通と変わっていること。 風変わり。

「～奇観」

IV

いしゅ【縊首】

首をくくること。 首くくり。

V

いしゅ【遺珠】

(1)拾われないままで， 残されている玉。

(2)世に知られないまま残されている， 優れた詩や文章。